ゴキブリ

とりあえず生理的嫌悪感的なものはなさそう。
っていうかウチのボカロがゴキブリを怖がるところを想像出来ない。


調子乗りKAITO。
女性陣も遊んでます。レンがちょっと微妙な反応。
ゴキブリの怖さは衛生面だけじゃないと知ってるのはレンだけみたいな。

で、残りの2人は……。


↓以下小ネタ小説。


 悲鳴を上げて逃げる女性陣。とはいえほぼ追いかけっこのようなものだ。本気で怖がってる者も居ない。ゴキブリが、自分たちに決定的なダメージを与えるものではないからか、それともアンドロイドがゴキブリに恐怖して欲しくないという思いからだろうか。
 人間と共に居るときに遭遇したなら、速やかに排除するのが望ましいのだ ろう。
 今、KAITOの手の中ではゴキブリが暴れている。死なないように掴むのは案外難しい。しかし殺してしまったら、追いかけっこも終わる。人間が居ないこの場では、娯楽を優先させる方が大切だ。
 考えていると、目の前の女性陣が二手に分かれた。一瞬足が止まる。
 そして分かれた正面に、がくぽとルカが居た。
 KAITOが向かっていっても逃げることなくこちらを見据えている。
 ……何だ?
 睨み付けるような目線に、さすがに少し足を緩める。だけどここで止まってしまっては面白くない。
 KAITOはがくぽを無視して、ルカに突きつけるようにゴキブリを持った手を伸ばす。次の瞬間、その腕をルカに取られた。
「おわっ」
「兄さん、ゴキブリは人間に仇なす害虫よ」
「? う、うん、知ってるよ?」
「ならば何故そのようなものを生かすのだっ!」
 続きはルカの隣から聞こえてきた。
 いつの間にかがくぽが刀を構えている。
「ちょ、がくぽ!?」
「覚悟しろっ!」
「いや、あの」
 がくぽもルカも、視線の先はゴキブリだ。むしろゴキブリしか見えていない。
「腹切れ貴様ぁっ!」
 ゴキブリの腹はどこだろう。
 思った瞬間、KAITOはゴキブリから手を離していた。
「ああっ!」
「KAITO! 何をしている! しっかり捕まえておかんか!」
「今おれの手ごと叩っ斬ろうとしただろ!」
「害虫の処分のためには多少の犠牲など……」
「がくぽ! ゴキブリが逃げるわ!」
「ああっ、待てっ! ルカ、そちらに回れ!」
「任せて!」
 がくぽの言葉に突っ込む暇もなく、2人はゴキブリに向かって行った。
 KAITOが思い切り掴んでいた間に弱っていたのか、今高所から落とされた衝撃なのか、ゴキブリの動きが多少ふらついている。その間に2人に囲まれた。
「覚悟しなさいっ!」
 ルカが足を振り上げる。
 だが、それでもゴキブリはやっぱり素早い。
 振り下ろした足は一瞬遅く、ゴキブリはルカの横をすり抜けていく。
「何だぁ? 何やってんだ、お前ら」
「あれぇ、お兄ちゃん、もうゴキブリ返しちゃったの?」
 レンとミク。MEIKOとリンは飽きたのか、気付けば既にソファに座っていた。
 KAITOは黙ってルカたちの方を指す。
「……今後はゴキブリを倒すんだってさ」
「あ、私やる!」
 ミクがネギを構えた。それでゴキブリにダメージを与えられるのだろうか。
「……やるなら確実にやれよ」
 レンはそれだけ呟いて自分もリビングへ帰っていく。
 台所で3人と一匹のにらみ合いが始まり、KAITOは少し迷ったあと、結局自分もソファに戻った。
 捕まえたら、また腕ごと斬りかかられそうだし。


小説なら普通に怖がってるのもありかもしれない。
確実に平気そうなのはKAITOとがくぽぐらいかな。

 

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