侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー銀幕BANG!!感想

 

 劇場版では2作目となるVSシリーズ。基本予告からは目を逸らし気味なので(ネタバレ以外の何物でもないと思ってる)、ほとんど情報なしの視聴です。

 導入はゴーオンジャーの説明から。ちょっとびっくりしてたら、そのまま場面はガンマンワールドに! ああ、最終回どこに行ったのか実はよく聞き取れてなかったんだけど、ガンマン…なるほど…。「戦いはまさに佳境」って、この人らはこの人らでまた一年戦い続けてたんだなぁ。いや、シンケンの途中の時期ってことはまだ一年は経ってないのか。
 別世界で戦ってる内に走輔の髪も黒くなってます、あの世界普通に暮らせてるんだろうか。
 ガイアークの大統領とか言うのがラスボスだったようですが、敵の作戦にやられゴーオンジャーは異次元へ。

 一方ヒューマンワールドのシンケンジャー。「そこまでだ外道衆」で、そこに居たのはウガッツたち…。彼らみたいにしっかり戦いの歴史を継いで来てる戦隊が前後の戦隊の知識がないとちょっとおかしなことになりますが、まあそこは仕方ないですね。とりあえず明らかに敵なので退治です。
 普通に戦ってる中、現れたのは走輔! 基本刀の戦隊に割り込んでくる銃はちょっと燃える。
 「新しいシンケンジャーやろか」「それはないと思うけど」源太の登場の仕方を考えると絶対ないとは言い切れない気はします、赤だからないか。
 シンケンジャーの戦いに割り込んで適当に敵を蹴散らし「お邪魔しました」で去る走輔はかっこいいです、ええ普通にかっこいいです。「決まったぜ」と素で言えるのが好きです。
 その走輔も、殿と呼ばれる丈瑠には戸惑いますね。だよなぁ、殿って呼びかけ普通に聞いたら変なあだ名としか思えないよな…。
 「お前何なんだ」と聞かれて「正義の味方さ」がどこまでも走輔です。ぽかんとして動けないシンケンもらしい。源太のときも同じ反応してたよな。真面目な戦隊はああいうのがくると戸惑うしかない。いや、ことはは普通に頭下げてますが! ある意味凄い。
 正義の味方同士が会ったんだから、で盛り上がる走輔はもう…大好きです。

 とりあえず敵のこと知ってるということで志葉家へ走輔を連れて来るみんな。志葉家の内装に驚く様子が新鮮。やっぱ反応しどころだよな、あれ。黒子にももっと驚くといい。あと走輔抑えるの、流ノ介もっと頑張れと思ったら走輔と同じノリになってた。ああ、うん、わかるけど!
 しかし「走輔、いい加減にしてよ」で「はい」と返す走輔もやっぱとことんノリだけだよなぁ。叱るボンパーはいいな。
 というわけでようやくガイアークの説明。仲間がばらばらに飛ばされてることは既に説明済みなんですね。
 この辺は三途の川の船の中、敵さんの説明と重なってます。アクマロが既に居る頃なんだなー。三途の川の水がいい感じに汚れてるのでそれで世界を覆えば汚れるってのはホント上手い具合に敵の目的が一致してる。ドウコクはまあやらせてみるか、ぐらいの感じでしょうか。今回は失敗したら三途の川の水減りそうだけど…。
 で、走輔側。
 敵の場所はわかんないから一緒に探そうモードの走輔ですが、丈瑠は「一緒に戦うつもりはない」と一言。理由は素人だからそうです。これみよがしな攻撃に無駄な動き、かぁ。あれが彼らのかっこ良さなんだけどな…! ストイックな戦隊には合わない。っていうかこれは予告でちょっと聞いちゃってたけど、後輩戦隊が先輩戦隊を素人呼ばわりも凄いですよね、それが違和感ないしな…! 先輩戦隊、2年ぐらいは戦ってるはずなんだけど。
 怒って出て行っちゃった走輔。千明と茉子の、やれやれって感じがいい。ちゃんとわかってるんだよね。初めての人ほどそう、って言われてたけど、え、これ人見知り発動? さすがにそういうわけじゃない? 外道衆との戦いじゃないから巻き込むのがって話でもないしなー。

 その頃、ゴールド寿司に現れてるガイアーク三大臣! 敵さんの「余の知り合いが三途の川の底にいるはずである」でびっくりしてたけど、そういう方向で出てくるか…! しかも「三途の川で汚く気持ちよく暮らしてた」って、普通に幸せになってるよ、この人たち…。ヨゴシタインとも再会出来たようだし。そこを無理矢理引っ張り上げられたけど、協力する気はないようです。その辺は貫いてていいな。もう彼ら愛想尽かしてるもんねガイアークに…。
 一方「おれの屋台はああいう客ばっか」とか言ってる源太ですが、他にああいうのの心当たりでもあるんだろうか十臓客じゃないしな!
 何かやる気のない接客してますが、そこに突然現れたウガッツたち。襲われるケガレシアを守るのが素晴らしい。「何だかしらねぇがウチの客に手出しはさせねえ」源太かっこいい。ケガレシアがきらきらして、フラグ立ったかと思ったけど全然そんなことはありませんでした。食い逃げする3人。あれ、金払ってくれると思ってたんだろうか。
 そこへ走輔もやってきますが、適当に戦って「寿司屋、礼は要らぬぞ」で済ませられるのもさすがです、相変わらずノリはいい。源太、わけわかりませんね。

 敵ボスVS走輔の戦闘。源太と、シンケンジャー5人も追いついてきました。結構強い敵さんに何か手も足も出てないみんな。走輔を止める丈瑠ですが「正義のヒーローは世界を守ってなんぼなんだよ!」の走輔の熱い台詞! 走輔はホント直球でいいなぁ。丈瑠も反応してくれた。
 このあと攻撃を受けそうな丈瑠を庇った5人を見て、走輔もまた考え直し。「ただふんぞりかえって偉そうにしてるだけの殿様だったら、ああはならねえ」って、そんな考え方も出来るんだ走輔…!
 「お前はやっぱり素人だ」にがくっとくるのもいいなぁ。お約束は丈瑠には通じない。とはいえ結局双方認め立った感じの2人。一旦家に帰ったところで…文が。じいとボンパー攫われてました。あああ、戦闘派じゃない仲間の存在知られてるときついな。

 で、異次元に飛ばされた他の仲間たちですが。
 クリスマスワールドに居る源太と茉子。サンタはいいけど、腕丸出しが異様な違和感の源太。っていうかクリスマスワールドってどういう世界観なんだ、ゴーオンの世界だから細かいことはいいんだけど!
 とりあえず世界に馴染んでみようとしたところで突きつけられる銃、と。割と余裕な感じで手を上げる2人がいいなぁ。隙付いて刀突きつけるのもかっこいい! 後ろに居たのはウィングス兄妹。明らかにこのワールドの人間じゃないからといきなり銃突きつけるのはどうなのかな! 一応人間体なのにガイアークと思うのか、と思ったけど、そういやケガレシアとか居るからそれはしょうがないのか。
 まあ兄貴のもらした言葉で即座に「もしかしてあなたたち、走輔の仲間?」と言える茉子ちゃんはストレスなくていいです。
 このあととにかくここから脱出するために駅に向かう4人。次元を超える駅…さすがだな。
 兄ちゃんがサンタにしては渋すぎるとか言ってる源太ですが、江戸っ子サンタの方がどうかと思う。この後源太の指導律儀にこなしてる兄ちゃんはもうどう思っていいのか! 顔隠してるし、恥ずかしいのかあれ。
 で、改札の通過は…え、笑顔でごまかそうとした?
 そこはモヂカラで何か作るとか出来なかったのか、それこそ源太の出番じゃないのか、例えばればれでも何の策もなく通過しようとするよりマシだよ…!

 サムライワールドでは追われてる軍平と連。軍平が女風呂に入ったのが理由です。お前…。
 連の落としたゴーフォンで「あんたたち、ゴーオンジャーだろ」とやってきたのは千明とことは。シンケンジャーの状況判断は素晴らしいなぁ…しっかり理由あって…。
 追ってくる御用提灯の中にダイゴヨウ入ってました。おお、これで助かるのかと思ったら普通に千明に攻撃しかけるダイゴヨウ! おい。しかも作戦でもなんでもなく単純に熱くなって周りが見えてなかっただけのようです、うん、まあダイゴヨウだからいいのか…。あとでちゃんと牢屋には来たしね…。サムライワールドの人たちはあの提灯普通に受け入れたんでしょうか。ヒューマンワールドでも受け入れられてたからいいのか。
 とりあえず喋る提灯に反応示したのは連だけでしたね、普通に興味津々の連がいい。
 あ、牢屋で出せ出せ叫んでた軍平はその辺のやりとりに全く気付いてませんでした。酷い。しかも千明からこの人どうすんのとか言われて「ほっとけば大丈夫っす」って連…! お前そんな奴だったっけ、もう軍平との付き合いも長くなりすぎたんだな…。ちゃんと説明してあげることはに「可憐過ぎる…!」の軍平はらしかったです。

 そしてジャンクワールド。に、一人ぼっちの流ノ介。こ、これは可哀想。
 茉子と源太って珍しい組み合わせだなぁと思ってたけど、なるほど流ノ介を一人にするためですね! いや、源太一人だと話聞いてなくて状況判断できないからかもしれないけど! 寂しくて泣きかけの流ノ介はらしくっていいです、今なら茉子ちゃんがぎゅっとしてくれる。
 実際は範人と早輝が現れてそっちに抱きついてましたが。年下組のはずの2人の方が余裕あってかっこいいという。まあ流ノ介はこれでいいんだろうな。
 ここはもう寂しがる流ノ介だけがメインだったなぁ。

 で、その頃のレッドたち。
 人質取った敵さんたちは、2人が抵抗しなければ人質を返すと。まあ当然の流れです。さてどうするのかと思えば…普通に抵抗する丈瑠! 「例えおれたちが死んでもあいつらが人質を助けるはずもない」だよねぇ、外道だもんね。それに当然納得出来ないのは走輔。それぞれのスタンスがちゃんとらしくっていい。ボンパーたちの命も救えねえで世界を救えるか、と。走輔はやっぱりいかにもなヒーロー。ということで変身して丈瑠の邪魔する走輔。走輔VS丈瑠です。レッド対決こうきたか! いやぁ、かっこいい、このアクションはかっこいい。そして最終的には相打ち! 弾かれた刀を敵に向かって蹴り飛ばすシンケンレッドが凄すぎる。いいなぁ、これは。
 じいが悲しんでる、と思ったら縄齧ってる折神! そういやそんなのあったなぁ。敵さん油断しすぎですよ!
 ナナシ一匹ぐらいならじいでも何とかなるようで、無事脱出。レッド2人の対決は全部芝居でした。おおお!
 いや、正直丈瑠は考えあると思ってたんですよ、走輔の攻撃利用して人質のとこ行くんだろうかとか、あの流れで周りの外道衆倒していくんだろうか、とか。でも走輔も作戦に乗ってるとは全く思ってなかった、ごめん走輔…!
 しかもわざと隙を作ったという敵さんの最初の言葉をそのまま返してくるとかね! 「防」と書かれた布をひらひらしてる走輔がいいな。このお調子者。そしてコイン一枚で走輔の攻撃を防いでる丈瑠は走輔の腕、相当信頼してるよね…練習ぐらいはしたんだろうか。

 人質はいなくなったけどたった2人で、というところについに全員集合…! 回収連絡ぐらいはもう来てたのかな。みんな結構それぞれのワールドで大変なことになってたけど、まあ普通に帰ってこれたようです。衣装そのまんまなので物凄いカオス。そもそもワールド変わったからって衣装まで変わってたのは何でなんだろう、ちゃんと自分たちで入手したのか。
 まあともかくここで黒子も現れてお着替え&変身ですよ。ゴーオン用の家紋も用意してる黒子が素晴らしい。しかもゴーオンまで着替えさせてくれた。いや、さすがに自分で着替えたか。
 合計13人の変身が終わり戦闘開始。ちょこちょこネタはあるけど割と普通だなー。レッド2人は派手だけど! ウガッツがバイクになってナナシが乗る流れが面白い、一体だけ人間体のままでおんぶになってるのに笑った。そういう小ネタは大好きだ!
 攻撃受けるゴーオンレッドに「車」の文字で車出すシンケンレッド。ホント万能過ぎるな、あの力。走輔がドライビングテクニック見せるシーンはいいですね。せっかく車戦隊なんだしな…!
 そして飛び道具のない丈瑠にマンタンガン渡す走輔。ああ、丈瑠が銃撃ってる…! いや本編でもバズーカとかはあったけど!
 さらにそのあと走輔に何やらディスクを渡す丈瑠。何かと思えば恐竜ディスク。って、使えるのかよ、あれ…! 何だ、棒に刺せば何でもいいのか…? 赤羽織のハイパーゴーオンレッドの誕生です! やっぱあれはレッドが着るのが映えるよなぁ。
 あ、アクマロは十臓と太夫引き連れて一応戦いに来てましたが、ゴセイジャーに追い払われてました、ここで出てくるのかゴセイジャー! 新戦隊紹介の流れも出来上がってるんだなー。提灯は目撃者要員。

 シンケン&ゴーオン側は全員集合の全員攻撃。個別攻撃になるとシンケンジャーは接近せざるを得ないんだな、先に飛び出すシンケンジャーに燃える。
 というわけでアヤカシ一の目撃破。ついでに大統領の方も産業革命。「まだ倒してへんのに二の目に」「あいつらは自由に大きくなれるんだ」戦隊の常識の違いがさらっと出てくるのは楽しい。
 ここでロボ戦か、と思ったら目くらましして去っていっちゃう敵さんたち。ヒーローたちの始末より作戦の続行と。あれ、何でわざわざ人質とって倒しにきてたんだっけ。
 まあともかく工場の方に行っちゃったので追うことに。今回出てきた意味あるのかと思われたケガレシアたちがまさかの伏線。きっちり理由つけてくるなぁホント…。
 月に向かって追いかけていく炎神&折神。折神って宇宙にもいけるんですね、そんなに飛べると思わなかった!
 ここで盾にされちゃったアヤカシをついでに撃破。ロボになって月で大統領と対戦。既に最強バージョンだし、さすがに2戦隊分の力、もう勝てないわけがないですね! ジャンクワールドに居た3人が何か話し合ってたようですが、あれは何なんでしょう、折神と炎神の力合わせたってことでいいんだろうか。よくわかんないけどシンケン側のコックピットにゴーオン7人勢揃い! 両端の金銀がよく見えないレベルです多過ぎる!
 敵は無事撃破していつものように一本締め。「これにて一件落着」「だぜっ」がいいなぁ。ああ、やっぱり走輔のノリ好きだ。

 最後にお別れ。ゴーオンのみんなはこれからもいろんなワールドでヒーローやっていくようです。戦い続ける戦士たちなんだなぁ。ヒューマンワールドのことは任せたって流れがいいですね。「任された」と敬礼する千明が何か可愛い。
 別れの流れを見てると、ああ、丈瑠に友達が出来たんだなぁと何だかしみじみ。良かったね丈瑠…。

 エンディングはゴーオンEDのシンケンバージョン! 先にCD借りて知っちゃってましたが、これは燃える! シンケン6人の踊りかっこいい。きびきび動く戦隊だなーやっぱ。
 楽しかったです。

 

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